手間ひま時間ガイド

手軽に始める手作りキャンドル 入門ガイド

Tags: キャンドル作り, ハンドメイド, アナログ趣味, おうち時間, 初心者向け, リフレッシュ

日々、情報や画面に囲まれて忙しく過ごしていると、ふと心休まる時間が欲しくなることがあります。そんな時、スマホやデジタル機器から少し離れて、温かい灯りに心を癒されてみませんか。

今回は、手軽に始められるアナログな趣味として、「手作りキャンドル」をご紹介します。ご自宅で、自分のペースで、心穏やかな手間ひま時間を過ごすことができる、魅力あふれるアクティビティです。

手作りキャンドルで心を灯す時間

手作りキャンドルと聞くと、難しそうに感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は初心者の方でも気軽に始められるシンプルなものから、少しずつステップアップしてこだわりのキャンドルを作ることも可能です。

キャンドル作りの魅力は、なんといっても自分の手で「灯り」を生み出す体験そのものにあります。溶かしたワックスが固まり、火を灯した瞬間の小さな炎を見つめていると、心がほっと和らぐのを感じられるでしょう。材料を選んだり、形を整えたりする過程に集中することで、いつの間にか日頃の忙しさを忘れ、リフレッシュできる時間となります。完成したキャンドルを飾ったり、実際に灯して過ごしたりする時間は、格別の喜びを与えてくれます。

キャンドル作りに必要なもの

手軽に始めるなら、特別な道具をたくさん揃える必要はありません。まずは基本的な材料と、ご家庭にあるもので始めることができます。

<基本の材料>

<基本の道具>

その他、新聞紙やアルミホイルなどを敷いておくと、作業場所の保護になります。

シンプルなキャンドルの基本的な作り方

今回は、ご自宅にある空き瓶などを型として使う、手軽なキャンドルの作り方をご紹介します。

  1. ワックスを溶かす準備: 使用するワックスを計量し、湯煎用のボウルに入れます。鍋に水を張り、ボウルを浮かべて中火にかけます。

  2. ワックスを溶かす: ゆっくりと湯煎にかけてワックスを溶かします。高温になりすぎないよう注意しましょう。ワックスの種類によって溶ける温度が異なりますが、焦らずじっくり溶かすのがポイントです。溶けていくワックスを見ていると、だんだんと心が落ち着いてきます。

  3. 芯の準備: キャンドル芯を、使用する瓶の深さより少し長めにカットします。座金が付いていない場合は、芯の端に座金をペンチなどで取り付けます。

  4. 型に芯をセット: 溶かしたワックスを注ぐ前に、瓶の中央に芯を固定します。芯の端を割り箸などで挟んで瓶の口に渡し、中央に垂らすようにすると安定します。瓶の底に座金がしっかりと付いているか確認します。

  5. ワックスを型に注ぐ: ワックスが完全に溶けたら、湯煎から下ろし、粗熱を取りすぎないうちに型(瓶)にゆっくりと注ぎ入れます。この時、気泡が入らないように静かに注ぐのがコツです。溶けたワックスは、透き通っていてとても美しいです。

  6. 冷やし固める: 型に注いだら、ワックスが完全に固まるまで待ちます。常温で数時間、または一晩置くとしっかりと固まります。固まるのを待つ時間も、完成を想像しながらの楽しいひとときです。

  7. 仕上げ: ワックスが完全に固まったら、割り箸など固定していたものを外し、キャンドル芯をキャンドルの表面から1cm程度残してハサミでカットしたら完成です。

お好みで、ワックスを溶かす際にキャンドル用の顔料で色をつけたり、アロマオイルを加えたりすることで、自分だけのオリジナルのキャンドルを作ることもできます。アロマオイルは、ワックスが溶けて火から下ろした直後、少し温度が下がったタイミングで加えると香りが飛びにくいです。

手作りキャンドルを楽しむコツと発展性

手作りキャンドルは、ご自宅で自分のペースで楽しめるのが大きな魅力です。慣れてきたら、地域のカルチャーセンターなどで開催されているキャンドル作りの教室に参加してみるのも良いかもしれません。他の人と一緒に作業したり、講師の方から直接教わったりすることで、新たな発見があるかもしれません。

まとめ

スマホやデジタル機器から離れて、キャンドルを作ることに集中する時間は、穏やかで心満たされるひとときです。溶けるワックスの様子、広がる香り、固まっていく手触り。五感を使いながら手を動かすことで、日々の喧騒を忘れ、リフレッシュすることができます。

そして、自分の手で生み出した温かい灯りは、疲れた心を優しく癒してくれます。完成したキャンドルを灯して、読書をしたり、音楽を聴いたり、何もせずにぼうっと眺めたりする時間。それはきっと、何物にも代えがたい豊かな「手間ひま時間」となるでしょう。

ぜひ、この機会に手作りキャンドルを始めて、あなたの生活に優しい灯りを取り入れてみてください。