手間ひま時間ガイド

手軽に始める薬膳茶ブレンド入門

Tags: 薬膳茶, ハーブティー, ブレンド, 手仕事, 健康

デジタルから離れ、心と体が喜ぶ薬膳茶の時間

日々の暮らしの中で、スマートフォンやパソコンから少し離れて、心穏やかな時間を過ごしたいと感じることはありませんか。慌ただしい時間の中で、自分のために手を動かし、ひとときを過ごすことは、何よりも豊かなリフレッシュになります。今回は、そんな「手間ひま時間」にぴったりの、心と体を慈しむ「薬膳茶作り」をご紹介します。

薬膳茶というと難しそうに感じるかもしれませんが、実は身近な食材やドライハーブ、スパイスなどを組み合わせることで、自宅で手軽に始められるアナログな趣味の一つです。自分の体調や好みに合わせて材料を選び、煮出す時間。その香りに包まれながら、ゆっくりと一杯のお茶をいただくひとときは、デジタルデバイスを置いて集中できる、何よりの癒やしとなるでしょう。

薬膳茶とは? 難しく考えすぎない入門編

薬膳茶は、中国の伝統医学の考え方をベースに、食材や植物の力を借りて体調を整えることを目的としたお茶です。しかし、特別な知識がなくても、まずは「体を温めるもの」「リラックスできるもの」など、身近な効能を持つ材料から試してみるのがおすすめです。

例えば、冷えが気になる時には生姜やシナモン、気分を落ち着けたい時にはカモミールやクコの実など。普段キッチンにあるものや、スーパーの乾物コーナー、ハーブティー専門店などで手に入るものがたくさんあります。これらの材料を組み合わせて、自分だけのオリジナルブレンドを作るのが薬膳茶作りの醍醐味です。

薬膳茶作りに必要なもの

薬膳茶作りを始めるのに、特別な道具はほとんど必要ありません。

これらの道具は普段お使いのもので構いません。材料も少量であれば数百円から始められます。

簡単! 薬膳茶の基本的な始め方・手順

薬膳茶の作り方は、材料によって異なりますが、基本的な手順はとてもシンプルです。

  1. 材料を準備する: 使う材料を計量します。乾燥した材料の場合は、軽く水で洗って埃などを落とすこともあります。
  2. 煮出す/蒸らす: 鍋に材料と分量の水を入れ、火にかけて煮出すか、ティーポットに材料を入れて熱湯を注ぎ、蓋をして数分蒸らします。材料の硬さや目的に応じて煮出し時間を調整します。例えば、根菜類や硬い実はじっくり煮出すと成分が出やすくなります。ハーブ類は香りが飛びやすいため、蒸らすだけでも十分です。
  3. 濾して注ぐ: 茶こしを使ってカップに注ぎます。

まるで実験のような、あるいは台所での小さな錬金術のようなこの作業は、五感を心地よく刺激します。材料の色、煮出す時の立ち上る香り、そして出来上がったお茶の美しい水色(すいしょく)。一つ一つの工程に集中することで、自然とデジタルな喧騒から離れられます。

簡単なブレンド例:

まずは市販のブレンドティーで味を知ることから始めたり、単体の材料(例:生姜湯、ハトムギ茶)から試してみるのも良いでしょう。慣れてきたら、体調(疲れ、冷え、むくみなど)や季節に合わせて材料を組み合わせる楽しみが広がります。

続けるコツと広がる楽しみ

薬膳茶作りを続けるコツは、難しく考えすぎず、まずは「美味しい」「心地よい」と感じる組み合わせを見つけることです。少量ずつ材料を揃えて、色々なブレンドを試してみてください。

手間ひまかけて、自分と向き合う時間

薬膳茶作りは、材料を揃え、配合を考え、煮出すという一連の作業を通じて、自分の体調や心の状態と向き合う大切な時間を与えてくれます。スマホの画面を眺めるのとは違う、自分の手を使って何かを生み出すアナログな時間は、心に静けさと満足感をもたらしてくれるはずです。ぜひ、日々の暮らしに薬膳茶作りを取り入れて、心穏やかな手間ひま時間を楽しんでみてください。