手間ひま時間ガイド

手縫いで楽しむ布小物作り 手軽な始め方

Tags: 手縫い, 布小物, 手芸, ハンドメイド, 初心者向け

はじめに:手縫いで心豊かな時間を持つ

デジタルデバイスから少し離れて、ご自身の時間を大切にしたいと感じていませんか。日々の喧騒を忘れ、静かに何かに向き合う時間は、心を穏やかに整えてくれます。「手間ひま時間ガイド」では、そんなアナログな時間の過ごし方をご提案しています。

今回は、針と糸、そしてお気に入りの布があれば始められる「手縫いでの布小物作り」をご紹介します。特別なミシンがなくても、誰でも手軽に始められるのが手縫いの魅力です。一針一針、布に糸を通していく感触は心地よく、集中することで心が落ち着いていくのを感じられるでしょう。

手縫い布小物作りの魅力

手縫い布小物作りは、その名の通り、ミシンを使わずに針と糸だけで布から様々な小さなアイテムを作る手仕事です。ポーチ、巾着、コースター、鍋つかみ、ブックカバーなど、身近な暮らしの中で使えるものを作ることができます。

手縫い布小物作りに必要なもの

まず揃えたいのは、基本的な裁縫道具です。ほとんどが手芸店や100円ショップで手軽に入手できます。

まずは簡単な巾着袋を作ってみましょう

手縫いの練習も兼ねて、一番基本的な形である「マチなしの簡単な巾着袋」の作り方をご紹介します。

  1. 布を準備する: 作りたい巾着の「横幅×2倍+縫い代」と「縦の長さ+縫い代+紐通し口分」のサイズで布を裁ちます。例えば、幅10cm、高さ12cmの巾着なら、幅22cm(10cm×2+縫い代各1cm)、高さ18cm(12cm+縫い代1cm+紐通し口5cm)といった具合です。布端がほつれないよう、ジグザグミシン(もしあれば)や手縫いのジグザグ縫いなどで処理しておくと綺麗です。
  2. 印をつける: 布を中表(布の表側どうしを合わせる)に半分に折ります。縫い代線、紐通し口を折山から測ってチャコペンなどで布に引きます。
  3. 両脇を縫う: 紐通し口の下から裾に向かって、印をつけた線の上を縫い進めます。縫い始めと縫い終わりは、糸がほどけないように「返し縫い」を数回行います。縫い方は、数ミリ間隔で縫う「並縫い」が基本です。丈夫にしたい場合は「半返し縫い」を使います。
  4. 縫い代を割る(または片側に倒す): 縫った部分の縫い代をアイロンで開くか、片側に倒しておきます。
  5. 紐通し口を作る: 紐通し口の部分を一度外側に折り返し、さらに内側に折り込んで縫います。これで紐を通すトンネルができます。縫い代の処理をした布端を内側に折り込むと綺麗です。
  6. 裾を縫う: 裾の縫い代を内側に折り込み、端を縫います。
  7. 仕上げ: 布を表に返し、形を整えます。紐を通したら完成です。

一針一針丁寧に縫うことで、愛着の湧く小物が出来上がります。多少の縫い目のゆがみも、手作りの温かみとして楽しめます。

手縫い布小物作りを楽しむコツ

まとめ:手縫いの時間がくれるもの

スマホの通知や、次々と流れてくる情報から意識を離し、ただひたすら布と針、糸に向き合う時間。それは、自分自身の内側と向き合い、心を整えるための大切な時間となります。

手縫いで作った小さな布小物は、使うたびに、その制作に没頭した穏やかな時間を思い出させてくれるでしょう。ぜひ、手縫いでの布小物作りを始めて、心満たされる「手間ひま時間」を過ごしてみてはいかがでしょうか。